倭人が日本を席捲(せっけん、支配)できたワケ-かんながらの道(随神の道)ー神社ができた頃の古代史と古代語 5

弥生語を使っていた倭人天族

ここに出てくる古代語とは、一体なにか?

一口に古代語と言っても、世には、神代文字(じんだいもじ)だとかカタカムナ文字とかいろいろありますよね。

ここで言っている古代語を、弥生語といっています。

弥生 日本語 というのは、 弥生時代 が 始まっ た とさ れる 約 二 千 数 百年 ぐらい 前 から、 主 に 五島列島 や 壱岐(いき)、 対馬(つしま)、 博多 などの 九州 西北 地方に住んでいた人々が使っていた言葉です。

彼らは、 中国 の東南、 南朝鮮 などの 沿岸 地方 を 拠点 にしながら、 もっぱら、 船 での 海上 交易 で 活躍 し、 中国 の 漢 や 魏(ぎ) の 国 から、

出典: 古代の船

「 倭人(わじん)」 と 呼ば れ て い た 海人 族( あまぞく、天 族 とも 書く)のことを言います。

「倭人」 という いい 方 は、 三 世紀 末 に 成る『 魏志倭人伝』 の なか に出てきます。

「魏志倭人伝」の中の倭人の記録

「倭人 は 帯 方( 今 の ソウル 辺り) の 東南、 大海 の 中 に 在り、 山島 によりて 国 邑(こくゆう、国々)とする。 もと 百 余 国、 漢 の 時、 朝見 (ちょうけん、中国の天子に挨拶する)する 者 あり、 今、  通ずる 所、 三十 カ国」 と ある、 その 倭人 の ことなの です。

また『 漢書』 にも「 楽 浪(らくろう、 今 の 平壌(へいじょう、今のピョンヤン 辺り) 海中 に 倭人 あり、 百 余 国 に 分れ て 会い 争う」 と ある その 倭人 です。

これ は 紀元前 一 世紀 の 頃 の 日本 について の 中国 の 記録 です。

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倭人天族(わじんあまぞく)が日本をリードし強大な国へとのし上がれた理由

「倭人」 の グループ は、 縄文時代 が 終る 二 千 数 百年 前 頃 から、 中国 の 東南 地方 や 南朝鮮 などから 主 に 稲 籾 (いねもみ)や 後 に 鉄製 の 農機具 などを 仕入れ ては、 日本 本土 に い た いわゆる 縄文 人(じょうもんじん) に 貸し 与え、 その 見返り として、 大きな 比率 で 収穫 を 受け取る、 そんな システム を つくっ て い た の ですね。

日本 内陸 からは、 逆 に、、 鉱石 や 勾玉 (まがたま)の 原料 などの 商品 を、 中国 や 朝鮮 へ 持っ て 行く。

そうした 海上 による 商取引 によって、 倭人 天 族 は、 九州 西北 を 中心 に 一大 海洋 物流 商事 組織 の よう な もの を 形成 し て い た よう です。

当然、 海兵隊 の よう な 強力 な 軍隊 があり、 その 強力 な 軍隊 は、「 斎 重 城(さえき)」 と 呼ば れ て い まし た。

この「 斎 重 城(さえき)」 と 呼ば れ て い た軍隊は、当時の大王(後の天皇)の為の軍隊だけではなく、鹿島にやってきた中津・弓前(なかつ・ゆま)の祭祀集団の護衛を主な任務としてたんです。

それはその弥生の言葉でわかるんです。

サ      エ         キ

SA                WAI                          KI

斎      重         城

(神聖なものを)(幾重にも守る)  (際立つ集合体)

という意味で、天子及び祭祀職を守る軍隊の意味なんです。

『魏志倭人伝』 に 出 て くる、 博多 に あっ て 恐れ られ て い た「 一大 率(いちだいそつ、)」 も、 おそらく この 斎 重 城 の 一軍 団 を さし て いる のでは ない かと 思い ます。

この 倭人 天 族 が、 五島列島 や 博多 を 拠点 に、 海上 組織 を 確立 さ せ た のは、 中国 の 魏 の 国 が 建国 さ れる AD 二 二 〇 年 より 少し 前 の 一 三 〇 年頃 で あろ う と 推定 さ

こうして 九州 五島列島 に 拠点 を 置い て い た 倭人 天 族 は、 海洋 での 活動 を 通し、 稲作 だけでは なく 鉄 の 文化 をも 席巻 する よう になり、 弥生時代 の この 頃 に あっ て この 部族 は 大君(後の天皇、実際は、弥生語でアオタオチロワケと呼ばれた景行天皇)の下でおおいに繁栄していました。

わかりやすく言えば、稲と少し遅れて鉄を独占的に仕入れ高い値でぼろ儲けが出来たからです。

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