どんな学者もどんな古神道家も知らない「天津祝詞の太祝詞」その11ー「本当のひふみ祝詞」

今回は、ひふみ祝詞の原典である弥生語からなる「本当のひふみ祝詞」の話をします。

前回の続きになります。

「本当のひふみ祝詞」

では早速、

一(ピ、霊)・二(プ、震)・三(ミ、実)・四(ヨ、因)・五(ツ、積)・六(ム、醸)・七(ナ、成)・八(ヤ、因因)・九(コ、凝)・十(ト、充)・垂(タ、ta)・重(エ、yai)・萌(モ、mou)・増(マ,mau)・育(チ、tiu)・因(ヨ、you)・ 集集(ジュ、jiu)・実(ミ、miu)

これが弓前文書の中の「神文(かみふみ)」の原典の本来のほんとうの「ひふみ祝詞」です。

一般に流布している「ひふみ祝詞」とはだいぶ違ったものだということがお分かりになるかと思います。

先代旧事本紀(せんだいくぎほんぎ)に載(の)っている「ひふみ祝詞」も、石上 神伝と伝えられているものも、元々は物部氏 が伝えてきた「ひふみ祝詞」だと思いますが、比較してよく見てみると、残念ながら、それらは明らかに「弓前文書」からの剽窃(ひょうせつ、盗作)ないしパクリであると言うことが分かってしまいます。

しかも、意味をなさない不完全なパクリであるということが言えるでしょう。

既に申し上げましたように、従来の「ひふみ祝詞」は単純に繁栄を願う「増殖のための祝詞」にしか過ぎないものだからです。

一から十までは、自然や人間の「エネルギー保存の世界」を表しています。

「弓前文書」を記す拙著  叢文社

ここまでは間違いではありません。
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「一~十」までの弥生語の意味

一は(ピ、霊)で、「はじまりの意志」を表し、二(プ、震)は、振動・波動を表し、ここまでは古代P音で「目に見えない不可視の世界」を表しています。

次に三(ミ、実)となって古代M音で「目に見える可視の世界」に入ったことを表しています。

古代中国では「一は二を生み、二は三を生み、三は万物を生む」という表現をしていますが、結局は、三で「目に見える万物を生んだ」、という点ではよく一致しております。

なお、M行は、弥生語では、「可視の世界」を表すのです。

三から「目に見える世界において数を数えられるところから」三っつ、四っつ、いつつ、と言う風に数を数える五の「積む意味」の「つ」が付くのです。

一二三(ひふみ)の次は四五六(よつむ)ですが、 それは「よって積み重なって進み」の意味で、七で「一応の形を成す」を意味し、だから最初の 一(意志、pi,ピ)+七で、ピナ、すなわち「雛、雛型のひな」という意味になるのです。

八九十(やこと)はそれぞれ「八、ヤ、いよいよ」「九、コ、固まって」「十、ト、十分な完結」を表します。

ここの「十、ト、十分な完結」で、やっと、「ピないしヒ、一つの意志」+「十、ト、完結」=「ヒト、人」となり、一人前の「大人(おとな)」に成ったことを表すのです。

ですので 一から十までは、自然や人間の「エネルギー保存の法則の世界」を表わすというわけです。
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「タ、エ、モ、マ、チ、ヨ、ジュ、ミ」の後半の意味

ところがそれ以上の タ、エ、モ、マ、チ、ヨ、ジュ、ミ は「エネルギー保存の法則の世界」とは対照的な、 それ以上進めば進むほど衰えていく「エネルギー保存の法則」とは真逆の衰退を進んでゆく世界を表しているのです 。

これを「エントロピーの法則」と言います。 

 簡単にこの法則を言いますと、物理学の「熱力学の法則」は第1法則と第2法則からなっていて、それは、「宇宙の全エネルギーの総和は一定で(第1法則)、全エントロピー(無秩序)は絶えず増大す

エントロピー増大の法則

る(第2法則)」というものです。

第1法則は、一二三四五六七八九十までが「エネルギー保存の法則」で、第2法則が「エントロピー増大の法則」と言われるのは「タ、エ、モ、マ、チ、ヨ、ジュ、ミ」の後半の言葉を指します。

このエントロピー増大の法則とは、「エネルギーを使用すればするほど、そのエネルギーはより質の低いエネルギーへと変換されていって、ついには使用不可能なものになってしまう」という物理的事実をいいます。

エントロピーとは、要するに、「無秩序の度合いを示す物理量のこと」なのです。

自然は秩序を形成したら、後は、必ず無秩序に進むということです。

私たちの一生もその通りではないでしょうか。

それは「存在するものは必ず滅びへと向かう、ただ宇宙の存在物は出入りするだけの問題で、しかし宇宙の総量としては変わらない」ということでもあります。

これがエントロピーの法則であり、生き物はすべて、そのまま死へと向かうスタートがあるのであり、花はやがて枯れ、鉄はサビへと向かうのです。

自分の講演のお知らせ

次に、私事で恐縮ですが、今度、東京お茶の水で「弓前文書」をからめて神道の講演をする予定があります。

この下にそのお知らせが掲載されている「パンドラの箱は開けられた」に載っていますので興味ある方はクリックしてみてください。

「エントロピーの法則」とは「生者必衰のことわり」のことです

つまり、この後半の文言は、

垂(タ、ta)・重(エ、yai)・萌(モ、mou)・増(マ,mau)・育(チ、tiu)

・因(ヨ、you)・ 集集(ジュ、jiu)・実(ミ、miu)ですが、「必衰のことわり」の表現なのです。

「垂(タ、ta)」というのは、人間で言えば、青年時代真っ只中のエネルギーで有り余っている状態にあたります。

ところが、ここで結婚をするなどして子供をもうけ、いろいろなエネルギーを放出していく段階にあたるところが「重(エ、yai)・萌(モ、mou)・増(マ,mau)・育(チ、tiu)」と言う表現になっています。

その有り余っていたエネルギーは、子育てや共に生きてゆくエネルギーに費やされ、やがては衰退の一途を辿ってゆく運命になる、いうのが生物の定めであります。

その段階を表現したのがここだと言えるでしょう。 

有り余った余分のエネルギーはかくしてだんだんと枯渇してゆく定めにあります。

その主な原因が「因(ヨ、you)・ 集集(ジュ、jiu)・実(ミ、miu)」と言い、古代の言い方だと「罪穢(つみけが)れ」だということなのです。 

しかし、この「罪穢れ」というのは、一口で現代風に申せば、色々な現実の生活から来る「マイナスマインド及びその感情」とひとくくりすることもできます。

怒り、恨み、妬み、憎しみ、悲しみ、恐れ、心配等々の悪感情をもたらす自我とその悪感情自体がその代表的なものです。

一言で言えば「ストレス」ですが、このストレスによって代表されている「心の世界の闇」というものの力というのは、大昔から人々の足を引っ張る「罪穢れ」ととらえられてきたわけです。

そういうわけで、様々なマガゴト(禍事)を引き起こす罪穢としてこれを祓う「みそぎ祓い神事」が盛んに行われてきたわけです。

ですから神道は「祓いに始まって祓いに終わる」と言われるくらい「禊ぎ祓い」を 最大に重要視してきたわけです。

鹿島神宮のみそぎ祓い

極端に言えば、「みそぎ・はらい」さえすれば万事オッケーと考える単純な宗教が神道と言ってもいいかもしれません。

ですから神道は難しい教義と言われるような教えがない単純明快な宗教だと言われてきました。

ただし「大祓詞(おおはらいことば)」には「天津祝詞の太祝詞(あまつのりとのふとのりと)宣(の)れ」、そうすれば全ての罪はすっかり祓われてしまう、という文言が残されて、いまだに物議をかもしています。

そんなわけで、この「どんな学者もどんな古神道家も知らない「天津祝詞の太祝詞」のシリーズをここまでお伝えしてきたわけですが、結論から言いますと 、この「ひふみ祝詞」 は今まで述べてきてお分かりいただけたかと思いますが、「天津祝詞の太祝詞」の「みそぎ祓いの言葉」ではないのです。

それは今まで申しました内容をご理解いただければ納得いただけるものと思います。

しかしながら,この「本当のひふみ祝詞の真実」を知ることは「人生を達観する」という意味では、とても大切な情報だと思います。

この「ひふみの祝詞」及び「エントロピー増大の法則」が教えてくれる 「人生の達観(たっかん)」 によって、今までよりも緊張感をもってより良い人生を生きる励みとなるのではないでしょうか。

この度、アマゾンのKindle版電子書籍として、「天津祝詞の太祝詞の発見」ーどんな学者もどんな神道家も知らない天津祝詞の公開ー萩原継男著、という本を出版しました。

ここで「弓前文書(ゆまもんじょ)の神文(かみぶみ)」に秘蔵されていた「原典の<祓い言葉の言語>としての<天津祝詞の太祝詞>」を本邦ではじめて公開することにしました。「天津祝詞の太祝詞の発見」の本ご高覧頂けたら幸いです。

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コメント

  1. 須子 より:

    萩原様
    はじめまして。いつも拝見、勉強させて頂いております。誠にありがとうございます。地元の春日神社では小さい頃、七五三でお世話になりましたので、弓前の神文は興味深く拝読させて頂いております。ただ藤原氏にはあまりいい印象はなかったのですが、このブログで大分良くなりました。天津祝詞の太祝詞は、ここまで検証、確信に迫る内容は見たことがありません。弥生語で解き明かせるとは。今後とも勉強させて頂きます。今後のご活躍を祈念申し上げます。

    • 萩原継男 より:

      この度、アマゾンのKindle版電子書籍として、「天津祝詞の太祝詞の発見」ーどんな学者もどんな神道家も知らない天津祝詞の公開ー萩原継男著、という本を出版しました。

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  2. 萩原継男 より:

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