伊勢や鹿島・香取よりも古い大神神社(おおみわじんじゃ)-かんながらの道(随神の道)ー神社ができた頃の古代史と古代語 6

倭人天族の最大 の お 得意先 は大和の三輪一族

ところで、 かれ ら 天 族 にとって、日本の中で の 最大 の お 得意先 は、どこだったと思いますか?

内陸 では、 当時、 最も 栄え て い たのは、 三輪( 今の 奈良 の 大和 地方) の 三輪 一族 だったんですね。

ここ は、 三 世紀 の 頃 には、 すでに 後 の 大神神社 (おおみわじんじゃ)として 知ら れる 三輪 一族 が 祀る 日本一 古い 社 が あり まし た。

この頃は、伊勢も出雲も鹿島・香取もまだ存在していません。

これ等は皆、天族が日本本土に上陸し崇神天皇が大和をめざす過程で霊理の法則に基づく日本国建国の為に建てていった神社だったからです。

上陸以前にはなかった神社です。大神はそれ以前からあった三輪一族が祀る神社です。

出典:大神神社(三輪明神)

天族はまた、彼ら三輪一族 の ため に 箸塚古墳(はしづかこふん)などの古墳 築造 を 一手 に 引き受け て い た のも、 大陸 からの 技術 や 人足 調達 にも 通じ て い た 天 族 で あっ たからです。

ところが、 三輪 一族 も、 天 族 から 稲、 鉄 を 大量 に 仕入れる のはいいとして、それだけでは なく、 やがて これ を 秘か に 関東 や 東北 に 流し ては 莫大 な 利益 を むさぼる よう に なる の です。

彼ら も、 天 族 と 同様、 一つ の 大きな 陸上 物流 商事会社 に のしあがっ て いく の です。

天 族 を 踏み台 に し て、 しだいに 天 族 にとって の 一大 脅威 と なっ て いっ た わけ です。

これ を 知っ た 九州 五島列島 の 天威 戸(あまかど、九州王朝) の 大君、 アオタオチロワケ の 大君( 景行天皇、けいこうてんのう) は、 激怒 し、思案をめぐらします。
スポンサーリンク




占いを得意とする 中津(なかつ)・弓 前(ゆま) の 輩 (やから)

まずは 中津・弓 前 の 輩 (やから)を 呼び、 どう し たら よい か、 この 事態 に どう 対処 すべきかを 占断 さ せ ます。

占いですね。

この占いの専門家が、我らが中津・弓前(なかつ・ゆま)一族です。

特に中津の長、を中津身(なかつみ)といいました。これに占わせ聞くのです。

のちにこの中津・弓前(なかつ・ゆま)一族は、鹿島に行くことになるのですが

鹿島神宮は、もともと、占断を得意とする中津身を神宮の長として、その結果を始めは一年ごとに朝廷に後には幕府にも知らせる役目を担っていたことは「鹿島の占い」としてよく知られています。

九州時代は、鹿の肩甲骨を使っていた古い時代がありましたが、後にその簡便さから亀甲(きっこう、亀の甲羅)を使うようになりました。

さて、本題に戻します。

三輪一族を討つ べき か どう か という こと ─ ─。

占断 を 通し ての 神 の 答え、 それ は「 然 り」 で あっ た。

すなわち、上陸 して三輪を討(う)ち、そこにもう一つの王朝を開くことは、倭国にとって「 吉」 と 出 た の です。

こうして、 倭人 天 族 は、 日本 本土 への 上陸、 そして 三輪 一族 の 打倒 と 征服 を 決意 する に 至り、 三輪 地方 での 大和王朝 樹立 へと その 第一歩 を 進めることになったのです。

大和王朝の誕生

結論 から 言う と、 こうして 崇神天皇 として 知ら れる 大君 を 頂点 と する 大和王朝 が ここ に はじめて 樹立 さ れる こと になり ます。

だからこそ 記紀 では 崇神天皇 を( ハツクニシラススメラミコト、はじめて国を治めた天皇)と言っているのです。

これ が、 実は、 後 に 記紀 によって「 神武 東征」 とさ れ た 物語 の 祖 形 だ と 思います が、 この 頃、 大和 は 本拠地 で ある 九州 を 遠く 離れ て い た ので、 朝鮮 や 中国 への 対外 政策 の 為 にも九州五島列島の九州王朝と大和王朝との 二 王朝 制 を とっ て い た と する のが『 弓 前 文書』 の 中 の 歴史 書、「 委細 心得」 が 伝えている 日本の  古代 史 です。

出典:崇神天皇 山辺道勾岡上陵(やまべのみちまがりのおかのえのみささぎ)

九州 には 景 行(けいこう) という 大君、 大和 には 崇 神 という 大君 が い た と し て い ます。 時 は 三 七 〇 年 の 頃 の 出来事 です。

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする




スポンサーリンク