高 皇 産 巣 日神・手力雄神・鹿島・香取の神の関係
「委細 心得」 に もどり ます。
次に 宇宙 最大 の 神 と 目 さ れる カムロミタカミムツ 大 霊(『 古事記』 では、 高 皇 産 巣 日、 タカミムツビ) から、 その 子、 垂 力(『 古事記』 では、 天 手力 男、 アメノタヂカラ)、 そして その 左右 の 珠 で ある ピカ(『 古事記』 では、 建 御 雷、 タケミイカヅチ) と プツ(『 古事記』 では、 経 津 主、 フツヌシ)、 という 関係 が 示さ れ ます。 すなわち、
プツー(経 津 主-香取神宮ー弓前一族が祀る、向かって右)
ピカ-(建 御 雷ー鹿島神宮ー中津一族が祀る、向かって左)
この両者の前がタカミムツ(高 皇 産 巣 日)ータジカラーです。
そういう関係です。
カタカナの部分が弥生語です。
これ で、 これ まで、 全く の 謎 で あっ た 鹿島・香取 の 神 の 実体 が、 いよいよ 鮮明 に なっ て き た と 思い ます。
まず タカミムツ 大 霊(『 古事記』 の 高 皇 産 巣 日) とは 何 か という こと になり ます が、 それ は 宇宙 に ビッグ・バン が 起こっ て、 アマノマナカヌチ(『 古事記』 の 天 之 御中 主) から「 物質 を 生みだそ う と する 意志」 で ある カミムツピ(『 古事記』 の 神 産 巣 日) を 経 て 発現 し た、 今 の 世 の 宇宙 大 の 神 の こと なんです、実は。
弥生 語 では そういう 意味 に なる の です。 従って、 現在、 われわれ は、 この タカミムツ の 時代 に 生き て い ます。 この 神 について の 弥生 語 の 解説 は 第四 章 の「『 古事記』 の 神 々」 の ところ で くわしく 行い ます。 その 分霊 が タヂカラ(『 古事記』
ビッグバン(宇宙のはじまり)
の 天 手力 神) で、 更に その タジカラ の 左右 の 珠 の うち 右( 向かっ て 左) が、 天 の 力 の ピカ 珠 で、 これ を 象徴 する もの が 剣 で あり、 鹿島神宮 に 祀ら れ て いる 神 です。 鹿島 の 神 が なぜ「 剣」 で ある のかは、 弥生 語「 プツ・Putsu」 という 言葉 から き て い ます。
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鹿島のフツの御魂(みたま)の意味
Pu (プ・宇宙のエネルギー) tsu(ツ・突き刺す)=突き刺す宇宙エネルギー=鹿島の神
Tsuru(ツル・突き刺す)ki(キ・際立つもの)=剣
以上が、弥生語から見た、鹿島の神と剣の関係です。
分かっていただけましたでしょうか?
そして この 神 を 祀る 種族 を、 中津 一族 と いい まし た。
その 剣 を おさめる 鞘(さや) に 象徴 さ れる のが、 左( 向かっ て 右) の プツ 珠 です。
おさまる ところ は 地 で あり、 従っ て それ は 地 の 力 です。
香取神宮 に 祀ら れ て いる 神 です。
剣は鹿島の神
この 理 は、 利根川 を はさん で、 地中 を通して 鹿島 と 香取 が 要石 で つながる、 という 伝説 と なっ て 受け継が れ て い ます。
むろん、 霊的 に つながる という こと です。
香取 を 守る 一族 を 弓 前 一族 と いい、 この 鹿島 と 香取 の 区別 は 厳密 に 守ら れ て い まし た。
以上 から、 鹿島 と 香取 の 関係 は、 掛け軸 に すれ ば、 次 の よう な 掛け 方 に する のが 正しい という こと になり ます。 香取 大神宮( 鞘) 鹿島 大神宮( 剣) これ は、 例えれ ば、 陰陽 の 関係 でも あり ます。
だから、 向っ て 右 が 上位、 向っ て 左 が 下位 という 神社 祭式 上 の 関係 は、 ここ には あり ませ ん。
鞘(さや)は香取の神
一本 の 電池 の 左右 は、 陰陽 の 関係 に あり ます が、 そこ に 上位、 下位 の 関係 は ある でしょ う か。
働き の 違い が ある だけ だ と 思い ます。